印象に残るネットスーパーの配達員さん

印象に残るネットスーパーの配達員さん

大手スーパーマーケットのネットスーパーを利用することがあります。
とても便利で、明日は寒くて買い物に行きたくないなあとか、
冷凍物を多く買いたい時、ペーパー類などの嵩張るものが多い時、
1〜2gあるようなものを買う予定の時など、
大いに利用しています。

 

ある日、この関東平野にも雪が積もるという予報がでたことがりました。
前日に腰を痛めた私は、迷うことなくネットスーパーを利用しました。
いつもの時間より、30分は遅かったでしょうか。
幸い雪が積もるということはなく雨でしたが、とても寒かった中、
やっとたどり着いてくれました。

 

「こんばん… おそく…りまし… でした。」
と、寒さのせいでしょうか。
語尾が殆ど聞こえない喋り方の人が担当の人でした。
私は無言でなんとなく差し出された伝票に受領印を押し、渡しました。
荷物を出されて私に渡してくれるのですが、
「れいと…です。」
「れいぞ…で 」
「じょうお… 」
語尾がどうのこうのというよりは、なんかすごく暗い方だし、
こちらが、だ、だ、だいじょうぶですかあ?
と聞きたくなる、消え入りそうな方でした。
必ず顧客と会って会話をする仕事なのに、よくこの仕事を選んだなあと思いました。
このスーパーはこの人の、この感じわかってるのかなあ。

 

先日、私はパートの面接を受けました。
小学生高学年の子供がいて、近くに頼れる親とか親戚がいないと、長時間働けないので、
なかなか採用にまでは至りません。
これで3軒目です。
いいなあ、経済的に考えて、私も働かないとまずい状態なのに、なかなか決まらない。
考えてみれば、いろんな仕事があるんですよね。
自分が、こういうことやってみたいと思っても、条件が合わなければ働けません。
でも働かなければならない。

 

そんな時、あの人を思い出しました。
あの人も、自分に向いてるなという仕事に、まず挑んでみたんだろうなあと。
でも条件がなかなか合わなくて、今の仕事にやっと辿り着いた、のかなと。
仕事探し、もう少し頑張ってみようかな…そう思わせてくれる人でした。

 

あの人は、全くこんな風に思われてるとは思ってないと思うけど、
あなたが頑張っている姿を見て、影響されて頑張ろうと思ってる人もいるんですよと、
教えてあげたいなあ。


 
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